伊奈さいたま会・平成23年度活動報告
項 目 お花見会
(H.24.04.07) 報告者 召田紀雄
活動日と参加者
活動日 : 平成24年04月07日(土) 13:00〜16:00 天気:晴れ後曇り
参加者・・・ 8名
活動場所
大宮共立病院
(さいたま市見沼区片柳1550番地 TEL 048-686-7151)
活動状況
今年のさくらは例年に比べて少々遅れ気味ではあったが、大宮共立病院の院内で催された「お花見会」は、咲き頃に合わせて行われることになった。伊奈さいたま会からは、4月5日〜7日の間に 8名の方々が協力ボランティアとして参加させて頂いた。
幾つもの病棟があるが、その中の1つにはおよそ400�はあろう広いベランダがあり、お花見会場として開放された。ベランダの周りには金網のフェンスが張られていたが、フェンスに沿ってさくらの枝が張り出している。この病院が診療開始されたのは昭和56年と聞いているので、その当時植えられた桜であろうか。枝の張り具合が見事で、会場のフェンス側は満開の桜でスッポリと覆われているのだった。網目から手を伸ばせば花弁にふれることのできる距離で、目の前で桜を観賞出来る。
幾つもの飾りボンボリが吊るされ、造花で飾られた会場には、テーブルや椅子が行儀よく並べられ、まるで桜まつりをしている公園にでも行った様な錯覚を起こしてしまう。院内にはおよそ400名の患者さんが入院されていると聞くが、多くの皆さんがこの期間ここに来れば観桜出来る。ご家族の方、或いは看護師さんに付き添われ車椅子のまま会場に入る皆さんは、桜の花を見るなり、一層の元気を取り戻されたのか明るい表情となる。「春は桜」と言うが、やはり桜の花は私たち日本人にとって、心を癒してくれる「エキス」を持った花なのであろう。
会場の隅にはお料理の品々が用意された「コーナー」があって、 皆さんのご希望の品をお運びすると、楽しそうに桜を見ながら食される。中には、桜の花が夫々の人に昔の想いを語り掛けているのか、静かに見つめている人もおり、花に向かって会話をしているようだ。車椅子から立ち上がらんばかりの元気さを示し、桜との昔の思い出を、私たちボランティアに聞かせて下さる皆さんもいる。それだけに桜への想いが深いのであろう。
車椅子に乗っているとは言っても、皆さんとても元気だ。お料理のメニューを片手に10種類に近い品々を説明しながら注文を伺うと、待ちきれない表情を浮かべながら「これを下さい」と指で指し示してくれる。食事内容を制限されている方々もおり、近くにいる看護師さんに相談された後、 同様に指示してくれる。 私のお受けした注文の中では、オデンが目立ち中でも「大根」が多かった。
後半になって雲が出て来、寒い風も吹くようになってしまった最終日であったが、皆さん桜を観、桜と話し、とても楽しくお花見をされていた姿が強く印象に残った。僅かの時間ではあったがボランティアのお手伝いが出来て、自分でも満足のゆく半日であった。 ( 了 )
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