伊奈さいたま会・平成23年度活動報告
(H.23.09.27)
項 目 博物館見学(埼玉県立歴史と民俗の博物館) 報告者 召田紀雄
活動日と参加者
平成23年09月27日(火)9:30〜11:30 天気:晴れ
参加者・・・38名
活動場所
埼玉県立歴史と民俗の博物館
(さいたま市大宮区高鼻町4丁目219番地 : TEL 048-645-8171)
活動状況
平成23年度の懇親活動の一つの「工場見学」は、埼玉県立歴史と民俗の博物館になりました。・・・と言いますのは、3月11日に発生した「東日本大震災」の影響等により見学会休止の企業が多く、このような事情から、今年度は趣向を変えて博物館の見学になりました。 この博物館は特別展示や企画展示も時に応じて開催されますが、今回は常設展示室の見学です。この展示室は「埼玉における人々のくらしと文化」という総合テーマのもとに、旧石器時代から明治時代・現在、そして、民俗展示室と時代毎に10室の部屋が設置されております。
私たちが見学したのは、第5室(室町〜戦国時代)、第7室(江戸時代�)、第8室(江戸時代�)、第10室(民俗展示室)の4室でした。各室ともベテランの学芸員の方に説明を頂き、実物を目の前にして耳で聴き、目で見るという迫力満点の見学が出来ました。
陳列ケースの奥にある黒光りする「鎧兜」、人物や景色が丁寧に描き出された「絵図の数々」、豪華な造りの武家屋敷、大きく張り出された当時の「瓦版」等々、こうした物を見る度に私たちの目はランランと輝き、その1つ1つに心が奪われて行くのです。説明が進むに従い益々興奮のポテンシャルは高揚し、その時代に私たちはいつの間にか引き込まれ、その時代の人になってしまうのです。タイムスリップした状態で展示品の数々が見えてくるのが不思議です。 およそ1時間、楽しい見学で大層勉強になりました。
館内には「ものづくり工房」があって、この工房でさらに1時間、特別体験学習・「藍染めハンカチ作り」を体験しました。最初は難しく考えておりましたが、アシスタントの方々が親切に指導して下さり、私たちの様な年輩者でも躊躇することなく作業に取り掛かれました。希望する「模様」をハンカチに染め上げるのですが、模様は5種類程有りました。絞り抜き模様、幾何学模様、抽象模様・・・等があって、染めの作業に入る前の準備作業に時間を要するものから、それ程でもないものまで色々用意されているのです。染色作業は大きな瓶の中で行いますが、準備の終えたハンカチに染料が上手く浸透するようにと、丁寧に指の先で強くつまんだり緩めたりと操作します。この作業が「作品の良否の決め手」との説明が有り、心を込め、念には念を入れて操作します。どの方の顔を拝見しても真剣そのもの、一心不乱に「上手く染まって下さい・・・」とばかりに祈る様子が伺えます。こうした気持ちが通じてか、仕上がった作品は何方の作品も素晴らしく、お店に飾られている商品と競う程の作品で目を見張るばかりでした。
最後は近くの「御蕎麦屋さん」で昼食会を催しましたが、今日の1日、素晴らしい懇親活動が出来ました。終わりになりましたが、このような活動が出来ましたのも博物館の学芸員・利根川様を初め、館内の多くの皆様にお世話になりました事を、このページをお借りしてお礼申し上げたいと思います。 (完)
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